みなさん、こんにちは。
今回は以前ご利用いただいたお客様よりご紹介(ご家族)で
比較的新しいノートパソコンの電源が入らなくなってしまった
というご相談でした。
結果的には修理できず、直らなかったのですが、
勉強になったことがあるので、記録しておきます。
調べてみると、製造からまだ2年も経っていない機器でした。
底面カバーのネジも隠してあるスタイリッシュな軽量パソコンです。
でも、ご申告の通り、電源がまったく入りません。
ACアダプタの有無、メインバッテリの取外しなど
一通り試しましたが復旧せず。
CMOSクリヤ(BIOSクリヤ)はどうかと思って
CMOS保存用のボタン電池を探しましたが、、、
ほとんどの機種では、
この状態でボタン電池が顔を出します。
しかし、この機種は見当たりません。
ここまでで初期診断(キャンセル料無料)を終え、
マザーボード(MB)故障の可能性が高いことをお伝えし、
お客様にメーカー修理をご提案しました。
ノートパソコンの修理は高額になることもあるのですが、
他のメーカーや機種の事例から、
5~7万円前後ではとの予想をお話しました。
ところが、お客様がメーカーに問い合わせたところ、
「約25万円」!!とのこと。
購入価格をはるかに超えています。
実際にこのMBが部品として入手できるかどうか調査してみると
新品のMBで約21万円!というのが見つかりました。(発注はしていません)
パソコン販売価格との整合性がまったく取れていないように感じますが、
ここは、「修理したくない」という無言のメッセージと受け取りましょう。
また、メーカーの担当者から「CMOS電池を外したか」と聞かれたそうです。
いやー、見つからなかったのですけど、、、
それで、お客様の了解を得て、
MBの裏面を確認すべく追加で分解することに。
裏面にもそれらしきものは一切ありませんでした。
さらに調査した結果、
この機種はメインバッテリがCMOSバッテリを兼ねている
ということが分かりました。
この場合はCMOSクリアはメインバッテリを外すことでOKです。
また、底面カバーを開けずにキー操作でCMOSクリアできる機種もあるようです。
(メーカーの担当者さんには、もう少し正確に説明してほしかったですね。)
でも、今回のようにまったく電源が入らない場合は、
それが上手くいっているのかどうかも不明です。
結局、修理はキャンセルとなりましたが
お客様にもご納得いただけて、こちらも勉強になりました。