みなさん、おはようございます。

今回は、数年前に事務所内のPC数十台を納入させて頂いたお客様からの
ネットワークトラブルのご相談です。

その事務所ではPCはすべて無線でネットワークに接続していたのですが、
ある日、一台だけインターネット接続ができなくなったそうです。
でも、事務所内のプリンタやNASには接続できるということでした。
無線デバイスの不具合を想定して、その一台は有線接続に切り替えたものの
現象は変わらず。
事務所や他の部屋の機器の影響も考えられるので
調査と復旧作業に伺いました。
ネットワークが止まる可能性があるため、
業務時間外にあたる年末年始のお休みの日(12/30)に
お伺いしました。

インターネット接続の終端装置から接続を確認しながらの作業です。
最終的にネックになっていると判明したのは
事務所内のルータと無線アクセスポイントの二台。

ルーター

ルーター

無線アクセスポイント

無線アクセスポイント

このどちらかが不具合の原因になっているようです。
インターネット接続にはIPアドレスが必須ですが、
無線接続の場合はIPアドレスは自動付与(DHCP)であることがほとんどです。
こちらのお客様もDHCP機能を使用されているのですが、
無線接続でIPアドレスの再取得要求を出しても、取得できないことが判明。
さらに調べてみるとこのアクセスポイントはDHCP機能が無いタイプでした。
ということは、ルーターのDHCP機能に問題ありということに。
ルーターの設定を確認すると、一度付与したIPアドレスの有効期限が「無期限」でした。
つまり、IPアドレスを再取得したりすると、以前使っていたIPアドレスが解放されずに
使用中のままとなって、いつかIPアドレスが足りなくなってしまうということでした。
それで、有効期限を短く設定し、未使用のIPアドレスを解放するようにしたところ
問題は解決しました!

念のため、事務所内の全PCを起動してインターネット接続を確認し
作業完了です。

今回の調査で、ネットワーク構成で不明な点がいくつか出てきましたので、
その点も踏まえて改善点の選択肢をご提案させていただく予定です。